とにかく、一番シンプルな🧦ソックス(靴下)を編もう! 【棒針編み】【編み物】








【とにかく一番シンプルなソックスを編もう!】

靴下には哲学があり、さまざまな手法や、編む人のこだわりがあると思いますが、初めて編むなら細かいことにはこだわらず、一番シンプルな形から始めるのが良いと思います。

その過程を経て、やっぱりここはこうしたい、ここはちょっと合わない、という不満足が出てきて初めてその哲学が生きてくるのだと私は思います。

基本が分からなければ、応用も分かりません。
言われるままに編むのではなく、分かって編むからこそ価値があると思います。

そして、編んでみて、完璧ではないかもしれないけど、私にはこれで十分かな、って思うなら、次は模様を足したり、形を変えたりしながら楽しんでいただくのも手作りの醍醐味だと思います。

てことを教えてもらうきっかけになりました。


私と同じソックスを編みたい人はこちらのパターンをご利用ください。


クインソックス(無料パターン)

英語パターンとなります。
スケイプイエスさんの公認パターンです。
実際のパターンは別のリンク先にございます。
このパターンで使用されているテクニックについては、日本語で動画を作成しております。詳しくは下をご覧ください。
また、このパターンを編むに際して、別シリーズのスケイプイエスさんの毛糸を使用しています。


詳しくはこちらでカラーバリエーションや詳細をご確認ください。



毛糸のご購入はこちら

私と同じ毛糸を使いたい人はお店で購入いただけます。
上の写真をタップしていただきますと、お店のページに移動できます。カラーバリエーションなどもそちらでご確認くださいませ。

ソックスキットとして3玉セットで販売しております。全部で20種類ご用意していますので、組み合わせは40通りです。

合わせて動画も作成しましたので、興味がある方はご覧くださいませ。







編み方の参考動画はこちらです。


編み始める前に知っておくと良いこと


針のサイズや毛糸のサイズが合わなくても大丈夫。自分サイズに編むための計測方法や、アレンジ方法をご紹介しております。
また、このソックスを編むために必要なテクニックをまとめて動画でご紹介しております。



【靴下の要点】
1.つま先の作り目を決める(偶数)
2.つま先で増し目を完成させるために甲のサイズを計測する
3.足裏の長さを計測する
4.アフターソートヒールのライフラインを入れる位置を決める
5.靴下の丈を決める
6.ゴム編み幅を決めて、丈から差し引く
7.糸と針を用意する
8.ゲージを取るか計測しながら編む


つま先の作り目2種類


今回はつま先から編んでいきます。
つま先から編むことで、試着しながら編み進めることが出来るので、失敗も少なくなります。
クインソックスのパターンでは、ジュディのマジックキャストオンが推奨されていますので、それを最初にご紹介しますが、もし、このジュディのマジックキャストオンが出来ない方は、その後でご紹介するターキッシュキャストオンで始めてみてください。
個人的には、ジュディのマジックキャストオンの方が目がしっかりしていて私は好きです。

ジュディのマジックキャストオンは、作り目を作る段階で1段目を編んでしまいます。
ターキッシュキャストオンは、作り目の次の段で1段目を編みます。
よって、ジュディのキャストオン2段が、ターキッシュキャストオンの3段と同じ、ということになります。


【動画の要点】
1.ジュディのマジックキャストオン
2.ターキッシュキャストオン
3.マジックループの方法





つま先の増し目


作り目が完成したら、表と裏のそれぞれの端で増し目をおこなって、つま先を形成します。
増し目にもいろいろな種類がありますが、今回は、目と目の間を拾う方法で増し目を行います。
これは、M1R & M1Lと呼ばれており、英語のパターンでは良く出てきますので、用語も一緒に覚えておくと他のパターンを編む際にも使えて便利です。

Mとは、MAKE(作る)のこと
1とは、1 stitch (1目)のこと
Rとは、RIGHT(右)のこと
Lとは、LEFT(左)のこと

つまり、右で1目作る、あるいは、左で1目作る、の2種類です。



【動画の要点】
M1RとM1Lを編む際の、左の針を刺す向きに気を付けよう。
増し目の形を覚えておくと、どこで増し目をしたのか目視できて便利です。



本体 : ストライプ模様の編み方


2段ごとに色を入れ替えるストライプ模様は繊細な細い縞々が特徴です。
こうすることで、何段編んだのかが簡単に分かり、左右で同じように編む場合に便利です。
お揃いでミトンやヘッドバンドも編みたくなりますね。
また、ジョグレスストライプと呼ばれるテクニックで、段差を消す方法が好まれていますが、このパターンにおいては推奨しません。その理由はアルネ & カルロスさんが分かりやすく説明してくださってます。
よろしければ合わせてご視聴くださいませ。


【動画の要点】
糸の入れ替え方法
どこまで足裏を編むかについて


【アルネ&カルロスさんの動画】


かかとの準備


このパターンでは、アフターソートヒールと呼ばれるテクニックが推奨されています。
これは、いったん本体を置いておいて、かかとを先に編んでしまうのではなく、後で戻ってきて、最後にかかとを編むことが出来るようにライフライン(命綱)を作っておき、そのまま本体を筒で編んでしまおう、というテクニックです。
こうすることで、頭の中をリセットすることなく、ストライプに集中することができます。
また、何足も同時進行で編む場合にも、流れ作業のようにパーツごとに編めるので大変便利です。


【動画の要点】
かかとの位置まで来た時にするべきこと
アフターソートヒールの目印の入れ方
ライフラインの入れ方
後でかかとを編むときに拾う目とは
続きの編み方






履き口のゴム編み


ちょうど良い丈まで編めたら、履き口のゴム編みを編んで本体を終わります。
一目ゴム編みを編むのですが、最近はわざわざツイスト(ねじり)をかけるのが流行ってます。
理由のひとつ目は、ゴム編みが際立つので見た目が良くなることでしょう。
ふたつ目は、ねじりを加えるので編み糸にストップがかかり、初心者でも失敗なくゴム編みを編むことが出来る点でしょう。
これはマストではありませんので、そうしたい方のためにご紹介しておきます。


【動画の要点】
フランス式とロシア式で編むねじりゴム編み
筒編みでは、裏編みの編み方がフランス式とロシア式で異なります





伏せ留め、または、イタリアンファクトリーでの終わり方


さて、履き口のゴム編みが編めたら編み終わらなくてはなりません。
このパターンでは、「ジェニーの驚くほど伸びる伏せ目」、という手法が紹介されています。
実は伏せ目は伸縮性があまりないので、せっかく編んだゴム編みも伏せ目だと効果が半減してしまいます。
それで、良く伸びる伏せ目をジェニーさんという方が思いついてくださったのですが、やっぱり伏せ目は伏せ目ですから、売ってるソックスのような仕上がりにはなりません。

そこで、伸縮性はそのままに、見た目をプロっぽく袋状に仕上げるために、ヨーロッパで「イタリアンファクトリー」と呼ばれている手法をご紹介します。これは日本では一目ゴム編み留めと呼ばれており、昔から使われているテクニックです。でも、なぜ日本では「イタリアンファクトリー」と呼ばないのでしょうね。不思議です。


【動画の要点】
ジェニーの驚くほど伸びる伏目
編み針でそのまま編み終わりたい方向けの方法
伸縮性を持たせてはきやすく、ぬぎやすく、はきごこち良くする方法
伏目をする際に掛け目をします



【動画の要点】
毛糸用針を使って縫い綴じる方法
一目ゴム編みを続けながら袋状に綴じます
編み物本の方法とは始まり方と終わり方が異なります
実際の編み目を尊重したオリジナル手法
基本となる表編みと裏編みの縫い綴じ方から説明
理論を理解したところで、始まり方と終わり方を確認







かかとの編み方


さて、最後はかかとを編みます。
先ほど作っておいたライフラインを使って、目を拾いなおします。
目を拾ったら、つま先とは逆向きに、今度は減らし目を行いながらかかとを編みます。
減らし目も、英語のパターンで良く出てくるので用語も一緒に覚えておくと良いでしょう。
それは、K2tog & Sskと呼ばれています。
先ほどは左右で似た名称でしたが、こちらは左右で呼び名が違います。どちらも二目一度で減らすのですが、右は左が上に来るのでK2tog、左は右が上になるように減らすためのでSsk、それぞれ編み目の向きが左右対象になるように編みます。
そして、踵にちょうど良い幅なるまで続けます。

K2tog
Kとは、KNIT(表編み)のこと
2togとは、2 TOGETHER(2目一度)のこと
つまり、「表編みで2目を一度に編む」という意味
左が上になるので、右に傾きます
実際の編み方は動画をご確認ください

Ssk
Sとは、SLIP(滑らす)のこと
Kとは、KNIT(表編み)のこと
つまり、「すべらせてすべらせて表編み」という意味
右が上になるので、左に傾きます
実際の編み方は動画をご確認ください





【動画の要点】
ライフラインがある場合とない場合での目の拾い方
ライフラインがない場合、どの目を拾うかどこから拾うかの確認
編み針の向きについて
減らし目の方法
どこまで減らすか






繋ぎ目のないかかとの仕上げ方


かかとが編めましたら、最後は表と裏を編み留めます。
キッチナースティッチ、またはグラフティングと呼ばれる手法で、繋ぎ目のないかかとに縫い合わせます。
日本ではメリヤス編み留めと呼ばれています。
キッチナースティッチとは、イギリスの有名な将軍、キッチナーさんと関係あるとかないとか色々噂されております。キッチナーさんが戦争でも使えるほどに丈夫なつま先のソックス開発に取り組んでいたことは事実のようです。また、キッチナースティッチという名称のグラフティングを初めて世界に紹介したヴォーグ社(日本のヴォーグ社ではありません)の記事の年代がキッチナーさんが活躍されていた1800年代の終わりと重なっていることなども共通しています。
そういうロマン感じる逸話があることも素敵ですね。
キッチナースティッチは、イタリアンファクトリーで編み終わった方であれば、簡単に理解できると思います。
イタリアンファクトリーが難しかった方は、まずこのキッチナースティッチから始めると良いかもしれませんね。
キッチナースティッチが出来るようになれば、ふくらはぎから編む靴下も編めますね!



【動画の要点】
キッチナースティッチの方法
端糸の処理方法
ブロッキングについて


さて、いかがでしたでしょうか?
難しかったですか?
時間がかかりましたか?
時間がかかりそう、という方は極太毛糸、並太毛糸から始めるのもひとつです。
ぜひ皆さんの靴下もご紹介くださいませ。
お待ちしております。










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