【アンチ対策】【昔話】【音楽】コウモリが夜に生きることになったわけ




みなさん、スザンナです。

とても有名な昔話だと思うのですが、知らないって人がいたのでお話させていただきます。

上手にお話できるか分かりませんが、
気に入ってくださいましたら、夜
のおとぎ話にお子さんにしてあげるのも
楽しいかもしれません。

では、よろしければ最後までお付き合いくださいませ。

コウモリが夜に生きることになったわけ


作 スザンナ


むかしむかし、
まだ人間たちが強くなる前、
この世界にはふたつの大きな勢力がありました

このふたつの勢力は
どちらが強いか競い合っていました

一方は、
地に暮らし
血できずなの約束を交わし
蜘蛛の巣のように張り巡らされた情報網を駆使して
結束力を固め
地上でキバを武器に
力の強さを鼓舞するケモノたち

そして
もう一方は、
空で暮らし
好きなところに自由に飛んでいき
世界の美しいものや楽しいことを
味わい慈しみ
高い木の上で遠くまで見渡せる目を武器に
見通しの鋭さで一歩先をゆくトリたち

地道な地場固めに時間を費やし、
裏切り者を許さず、
力で押さえつけることで
この世界を長年制して来たケモノの王にとって

何かに捉われることなく
その心の赴くまま
仲間たちと豊かな歌をさえずる
自由で新しいトリの女王は

自分の長年の努力を
全て水の泡に消してしまうほどの
恐ろしい生き物に見えたのでした

ある日
あの憎たらしいトリを捕まえた!
との報告を受けたケモノの王は
さて、顔でも拝んで、ひと思いに食いちぎってやろう
と、
いそいそと、ひとやに向かいました

ひとやの中で
ガタガタと震える小さな生き物は
黒く薄い翼をパタパタと震わせ
目に涙を浮かべながら
ムチに耐えておりました

その生き物は
ケモノの王を見ると
すぐさま両手を合わせて懇願し始めます

「王様、王様、どうかお願いです。
私をどうかお助けください。
あなたの配下は私をトリと勘違いし、
私をこの牢に閉じ込めましたが、
誤解なのです」

ケモノの王は、
チラッと鋭いキバを見せると
横目でその生き物を睨み

「ほう?面白いことを言う
お前がトリでないなら、
その震える翼をどう説明するのだ?」

生き物は、自分の翼を後ろに隠しながら、
上目遣いにケモノの王を見ますと

「へへっ、これは翼ではございません
これは、手でございます
ほら、このとおり
ここに見えておりますのが指でございます
あなた様同様、爪が生え、毛も生えております
もし私がトリでございましたら、
この手に毛は生えておりますでしょうか?
羽がついているのではありませんか?」

「なるほど、おもしろい
しかし、そんなちっぽけな手ひとつで
お前がケモノである理由にはならんな」

「お待ちくださいませ王様
わたくしめの顔をよくご覧くださいませ
あなた様同様
ぷるんと可愛い鼻があり
その下にはほら口が
そして、その口の中にはこうやって
あなた様のようなキバが生えているではありませんか
それでも私がケモノでないと
一体誰が思いましょう?」

「ほほう、
ではお前は間違いなく
トリではなく
ケモノだと言うのだな?」

「さようでございます。
なんなりと命令をお申し付けくださいませ、王様」

「面白い
それではお前をケモノの仲間に入れてやろう」

「ありがたき幸せにございます」

この囚われの生き物は
ケモノの王に認められ
ケモノの国で暮らすことになりました

そして、コウモリ、と名付けられました

はてさて、ところが
このコウモリのずるいことといったら

ケモノたちが毎朝行う朝の連絡会議には出ず、昼まで寝て過ごし、
トリとの戦争の日には姿をくらまし、どこにもいない
王様をたたえる儀式では、
全員が整列して早くから待っている中、
王様の姿が見えた途端、
どこからともなく飛んできて
隊列の一番前に降り立ち、
夜明け前から並んでいた
ケモノ隊長の前に割り込んだのです

これにはさすがのケモノたちも我慢なりません
次々に王様に、
すぐさま追い出すなり、
いたぶり殺すなり、
なんらかの制裁を与えてほしい、
と苦言を呈する行列が後を立たなくなったのです。

このままではケモノたちの統率も取れなくなります、
と参謀が王様に耳打ちしました

「よろしい
みなの気持ちは分かった
それでは、みなの好きにするが良い
ここに、あやつの首を持ってきた者に
褒美を進ぜよう」

王様の鶴のひと声で、
ケモノの国は騒然と湧き立ちました
さあ、コウモリ狩りの始まりです

トリとの長年の終わりなき勢力争いで
身も心も疲れ果てていたケモノたちは
昔年の恨みも相まって
トリに瓜二つのコウモリを捕まえることが
まるでトリとの戦いに勝つような気持ちになり
大きな轟と共に
土煙をあげて
地響きを立てながら
コウモリを追いかけ始めたのです

コウモリはキバを向くケモノの中を
右往左往しながら
命からがら逃げ出しました

翼はビリビリに破れ、
背中からは血を流し、
身も心もやぶれかぶれになって、
コウモリは
高い崖の上にあるトリの国に
瀕死の状態で辿り着きました

見つけたのは、門番のトリでした
門番は、
大怪我をしたトリのようなケモノのような、
どちらとも言えない生き物が
門で横たわっていることを
女王に伝えました

女王は、
崖の上に生えている木から実をひとつ取り
クチバシにくわえて飛び立つと
コウモリの元に向かいました

「さあ、召し上がりなさい」

と、意識朦朧としたコウモリの口の中に
その実をポトンと落としてあげると
コウモリはゆっくりとその実を味わい
女王と目が合うとほんの少し笑顔を見せて
静かに眠りに落ちました

「連れてっておやりなさい」

女王の指示にいぶかりながらも
体の大きな門番は
足でコウモリを掴むと
大きな翼をはためかせ
崖の中にある穴にコウモリを運びました
そして戻ってくると

「女王、
あの者はトリではなく、
ケモノかもしれません」

と言いました

「そうかもしれません
でも、命からがら逃げてきたのです
たとえケモノだとしても
何か理由があるのでしょう
追い出すのは
それを聞いてからでも遅くないでしょう
とりあえず、休ませてあげなさい」

「女王、
もしあの者が
この国を潰すような厄介者だったら
あるいはケモノが遣わしたスパイだったら
我々はどうすれば?」

「慌てなさんな
私たちには空があります
もしそうなったとしても、
また前のように空を旅して
良いところを見つけたら
そこに国を作ればよろしい」

「しかし、
せっかくこの地を見つけ、
皆は、ようやく羽を落ち着けた
と喜んでおりますのに」

「そうねえ、
でも、まず、様子を見ましょう
それにしても、お前は本当に疑り深い」

「女王、私はあなた様の人の良さが心配なのです
優しさは命取りになりますゆえ」

身の危険にも気付かず、ほがらかに笑う女王を見て
ケモノのしたたかさを嫌というほど知る門番は
心から心配するのでした

夕陽が空を赤く染め、
小鳥たちが群れを成して大急ぎで
女王の下に戻って来ました

「女王さま、女王さま
ビッグニュース」
「ビッグニュース、ビッグニュース」
「大変、大変」
「おおさわぎ、おおさわぎ」
「ケモノが、ケモノが」

小鳥たちは口々にさえずって大騒ぎです。

「一体、何事です?」

女王が皆の話を代わる代わる聞いたところによると、
どうもケモノの国で
仲間割れがあったらしいとのこと

仲間のケモノとは協力もせず、
王様にだけ胡麻をする不届き者がおり、
他のケモノたちが我慢ならなくなり、
王の許しもあり
その不届き者のケモノ狩りが始まったというのです
ケモノの首には賞金がかけられ、
首を持って帰った者には
王からご褒美まであるらしく
ケモノたちは躍起になり
しらみつぶしに地を探し回っているとのこと

さきほど自分が助けた生き物がふと頭をよぎり

「それで、その者はどうなったのです?」

と、女王が尋ねると、

「さあ?」
「はて?」
「さて?」
「どうも」
「こうも」
「分からない」
「逃げた?」
「捕まった?」
「消えた?」

と、小鳥たちはなんとも頼りない返答。

「その者は本当にケモノなのですね?」

と女王が質問を変えると、

「それは」
「多分」
「分からない」
「違うかも」
「ケモノかなー?」
「ケモノ?」
「でも見た」
「そう、見た」
「小さい」
「黒い」

と口々にさえずりました。

そこで、女王は、
小鳥たちに声を出さないよう約束させ、
崖の中にある穴に連れて行きました。

中では瀕死のコウモリが
羽毛や草でふんわり作られた寝心地の良い巣の中で
すやすやと寝息を立てておりました

コウモリを見た途端、
小鳥たちは興奮してさえずり始め、

「こいつだ」
「こいつだ」
「間違いない」
「だって見たもの」
「見た見た」
「私も」
「僕も」

と、また口々にピーチクパーチク騒ぎはじめたので、
女王は大慌てで小鳥たちを連れて出ると
崖の上の木の枝にみんなを停まらせました。

「みなはどう思う?」

女王が尋ねると

「裏切り者」
「ケモノ」
「追い出せ」
「ダメダメ」
「信じない」
「嘘つき」
「トリじゃない」

と口々に否定的な言葉を使うので、

「どうしてそんなに否定的なの?」

とまた尋ねました

「怠け者」
「お調子者」
「裏切り者」
「胡麻すり」
「ずるいやつ」
「順番抜かし」
「悪いやつ」
「ケモノじゃない」
「そうそう」

「ケモノじゃないってどういうこと?」

「翼があるもの」
「飛べるもの」
「見たもの」
「見た見た」
「飛んだ」
「飛んだ」

「じゃあ、トリなの?」

「トリじゃない」
「トリじゃない」
「キバを見た」
「キバがある」
「毛が生えてる」
「羽がない」
「そうそう」

女王は、どうしたものか頭を悩ませました

怪我をしている者を追い出せるほど冷酷でもない女王の弱さは、
ほかのトリたちを不安にさせました

門番は言いました

「アイツを入れるなら私は抜けます」

小鳥たちも口々に言いました

「ダメダメ」
「要らない」
「裏切り者」
「信じちゃダメ」
「女王さまは優しい」
「騙される」
「住むとこなくなる」
「こわい」
「こわい」
「悪いやつ」
「仲間じゃない」
「馬鹿なやつ」
「絶対裏切る」

女王は言いました

「分かりました
では、あの者に話を聞きましょう
それで様子を見ましょう」

みなは不平不満を言いながらも
優しい女王同様
自由と平和を尊ぶ気持ちが理解できたので
なんとかなるかな、と楽観的になり
今日見た楽しい景色について
ワイワイ騒ぎながら
それぞれの巣に戻ってゆきました

門番はその夜から
その黒い大きな翼を羽ばたかせながら
夜な夜な空を飛び回り
警戒を強めておりました

ケモノの世界では
消えたコウモリを探すため
昼夜を問わずケモノたちがウロウロと
地面を這いずり回っておりました

そのため、一時的ではありましたが
二つの世界に停戦状態がもたらされ
束の間の平和が訪れたようにさえ思われたのです

この平和は
トリの女王にとって
命の洗濯のように感じられたので
このままずっと平和が続いてくれたら
と願わずにはいられませんでした

数日後、
回復して話せるようになったのを見計らって、
女王はコウモリを訪ねました

「女王さま、この度はありがとうございました
おかげさまで私も元気になりました
何か恩返しをさせてください
同じトリとして」

コウモリは自分もトリだと言って
女王に取り入ろうとしました
小鳥たちからケモノの王にも取り入ってたことを耳にしていた女王はいぶかって

「ほう、お前はトリなのですか?
今まで会ったトリたちとはずいぶん姿や形が違うけど」

と牽制してみました

「ご覧ください、この翼を
ほら、飛ぶこともできます
この私がトリでないなら何でしょう?」

とコウモリは自信満々にその翼を広げてさえ見せました

女王は、しばらく思いを巡らせておりましたが
何か閃いたように目を見開くと
ゆっくり笑顔を見せて
コウモリにこう伝えました

「そうねえ、じゃあ、
お前をトリと見込んで
お願いしてみようかしら?」

「なんなりと」

コウモリは仰々しく胸の前に手をやると
深々と頭を下げました

「では、この実を、
親善の印として、
ケモノの王に渡して欲しいの
トリの代表として」

と言うと、
女王は崖の上の木の実を取って、
コウモリの手に小さな実を乗せました

「!?なんですって?」

うろたえたコウモリに畳み掛けるように

「そなたはトリなのでしょう?」

と女王は覆いかぶさるように答えを促しました

「ええ、まあ、そうですが、、、」

しどろもどろのコウモリを見ると
じっと目を見つめて
女王は諭すように言ったのです

「だったら、
トリの代表として、
これをケモノの王に、

『女王からの贈り物です』

と渡すくらい簡単でしょう?

私はね、もうイザコザは嫌なのです
世の中に、平和が欲しいのです
この気持ち
あなたなら
分かるでしょう?」

「はい、分かります、しかし、、、」

「これはね、特別な実なのです
これを、私からの誠意の印として
ケモノの王に渡してくださいませんか?」

「それはいいのですが、しかし私は」

コウモリが話すのを無視して女王は言葉を続けます
女王は自分の話を遮る者がいても
本当に大切なことならば
その者の話を無視しても話し続けるのが常でした

「これは、不老不死の実と呼ばれていて、
これを初めて食べた者は
いつまでも永遠の力を得ることが出来るのです
ただし、再び食べた者は、、、」

コウモリは、この実が永遠の力を得ると知ると
先程までのケモノの王への恐怖を忘れ
その実が食べたくて食べたくてたまらなくなり
女王の話が途中から耳に入らなくなりました

そして、勝手に思いは先走り
小さな頭の中で大忙しに策略を練り始めたのです

そうだ、ケモノの王に渡すことにして
ここを飛び立ち
どこか安全な場所で勝手に食べてしまおう
そして、永遠の力を得るんだ
永遠の力があれば
俺だってひとつの国の王にだってなれる!

そう思い立つと、
女王の最後の言葉を聞くより前に
脇目もふらずに飛び立ってしまいました

「これ、お待ちなさい、まだ話は途中です」

女王が必死に止めても無駄でした
コウモリはあっという間に空の彼方に飛んで消えてしまったのです

「ああ、行ってしまった
大切なことを伝える前に、、、
あの者に
何も悪いことが起こら無ければ良いのだけど
ああ、
この実を再び食べた者は、
太陽の光が眩しく熱くなり過ぎて
目を開けてられなくなり、
体が焼かれる痛みに耐えられなくなるから
一度食べたお前は
もう二度と食べてはいけないよ、
って伝えようとしたのに
お前たち、後を追いなさい
追って何が何でも止めるのです」

女王は小鳥たちにコウモリを追いかけさせました

空を飛びながら、コウモリは実を食べる場所を探しました

空は明るく、
花は咲き乱れ、
この世の美しさに感動しながら
コウモリはとても楽しい気持ちで
空を飛び続けました

俺もこれで王様だ

空から眺めていると
キラキラと輝く小川を見つけました
土手には
小さな黄色いタンポポと
淡いパープルブルーの忘れな草が
そよそよと風に揺られて
コウモリを誘っているかのようでした

キラキラ光る水、
そよそよと体の毛を揺らす風、
芳しい花の香りに誘われて、
まるで夢見心地で
小さな川のほとりに降り立つと、
小さな可愛い手でその実を丁寧に洗い、
にっこりと笑顔を浮かべて
何のためらいもなく、
あの実をパクッと口に放り込んだのです

ようやく小鳥たちが追いついた時には
もうすでにあの実は口の中に入った後でした

「ダメダメ」
「ダメだよ」
「食べちゃダメ」
「出して」
「出して」

小鳥たちが大騒ぎで空を飛び回っています

コウモリは
口に放り込んだ瞬間
前にもどこかで食べた味であることを
心の片隅で思い出すやいなや
目の前が真っ白になり
眩しくて眩しくて
目が痛くて痛くて
開けてられなくなり
体は火で炙られたように
焼けただれ
川のほとりで意識を失ったのです

小鳥たちは
代わる代わる
コウモリを何とか小川の浅瀬に運んで
その焼けただれた体に水をかけてやり
目に水を何度もかけてやりましたが
何の効果もなく
虚しく時は過ぎていくばかりでした

小鳥たちは
お互い目配せし
ことの顛末を伝えるために
女王の元に飛び立ちました

夕闇が迫る頃
ようやく周りがなんとか見えるようになり、
火傷で水膨れだらけになった身体を引きずりながら、
コウモリは暗い場所を求めてさまよい続けました

そして明け方
ようやく昼間でも暗そうな
深い深い洞穴を見つけると
隠れてしまい
二度と昼間に姿を現すことは無くなりました

そして、それ以来、
コウモリは
二度と
美しい色とりどりの世界を
目にすることも出来なくなりました

あの日最後に見た美しい世界を
寝ぐらの中で思い出しては
自分をこんな目に合わせた
トリの女王への恨みつらみで
涙を流しながら暮らし続けることになったのです

ことの顛末を小鳥たちから聞いた女王は
ため息をつき、
涙を流し、

裏切り者のコウモリの
永遠の不幸を嘆くと共に、

これにより
トリとケモノとの勢力争いが
終わらないことを悟り、

コウモリを見失ったケモノたちが
賞金を逃した悔しさで
トリの国にコウモリが逃げたと
口々に騒いでいることを知り、

それを聞いたケモノの王が
コウモリを匿っている女王を殺せ殺せ、と
殺気立っていると聞くと、
優しさが仇となったことを悲しみ、

荒々しいことを好み
他人を攻撃することしか出来ない
ケモノの王の統治方法が
本来のケモノが持つ
逞しい強さや、結束力や、優しさを
マイナスの方向に向かわせ続ける不遇を嘆き、

また、
自分の情け深さが招いた数々の不幸を反省し、

トリたちに肩身の狭い思いをさせて申し訳なく思い、

闇の世界から抜け出せなくなったコウモリを可哀想に思い、

どんなに努力しても報われないこの世の儚さを恨みながらも、

それでも
立ち止まることなく
涙を拭って
また前を向いて、
未来に向かって、
一歩ずつ努力を続け、
永遠に幸せな世界を作るために、
困難との闘いの道を選ばなければならない
自分の宿命を受け入れ
また静かに新たなイバラの道を進み始めたのでした



 炎のたからもの 
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おわり 


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いかがでしたでしょうか?

元々のお話をほとんど覚えていないので、勝手にお話を作ってしまいましたが、
コウモリがどっちつかずの裏切り者であることと、
ケモノとトリが長年争っていたこと
その根本的な点を踏まえて書かせていただきました。

ライオンが百獣の王、鳩が平和の象徴である点から、その両方の特性を残してお話にしてみましたが、気に入らないところはまた変更するかもしれません。

最後にご紹介した曲は、私の大好きな歌で
映画「ルパン三世 カリオストロの城」
のエンディングテーマ「炎のたからもの」です。
この曲が、トリの女王に重なって、そして私自身に重なり、涙無しでは聴いていられませんが、歌詞の全てが私の心に染み入ってきます。
 
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ご購入代金の一部が私の活動資金となります
 
 
色んな人の人生があると思いますが、
世の中には、
自分の欲のためだけでなく、
世のため、人のためにも生きている人間もいることを
どうか分かっていただきたく
この話を創作させていただきました。

元々の話はもっと淡白でグロテスクで、
どっちにもいい顔をするコウモリを
ケモノもトリも私利私欲のためにこづきまわし、
夜の世界に追いやるのですが、
このお話の中では、
ケモノにはケモノの
コウモリにはコウモリの
そしてトリにはトリの
それぞれの言い分があり、
また、最後にトリの女王が
ケモノとコウモリの両方から買った濡れ衣の恨みに関して、
恨みというのはどこで買うのか分からないこの世の怖さも伝えたくて、
私なりに現実社会の矛盾をそのまま残させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

よろしければ、フォローをお待ち申し上げております。

ではまた、次回お会いしましょう。

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