教えて、スザンナ①:棒針編みを始める前に読んでおいてほしいこと 【編み物】【初心者】

 


 

初めて買ったスターターセット

 
みなさま、こんにちは、スザンナです。
こちらの写真は、私が生まれて初めて買った新品の棒針セットです。
買った理由は二つあります。
 
①長短棒針、輪針、ケーブル針、スティッチホルダー、スティッチマーカー、かぎ針、メジャー、ハサミ、ゲージなどなど、全く編み物をしたことが無い人がその日から編み始めることが出来るように全てのものが詰まっているように思えたこと。 

②リサイクルショップで買った誰かのおさがりの日本メーカーの竹の編み針が大変編みにくく、たまたま見つけたロシアのYouTuberさんがこのキラキラ光る素敵な色の針でそれはもう優雅に美しい編み目を編んでらっしゃったこと。
 
私もああなりたい!から始まったのですが、AddiやChiaoGoo、KnitproやPrymなど、そういう海外のメーカーのことは全然詳しくなくて、ただ、アマゾンで見つけたこちらのセットを何も知らずに買ったわけなんです。
 
 
 

2回目に買ったセット

 

そして、その次に買ったのが同じくアマゾンの竹のかぎ針セットです。
これは棒針編みをもう一回やりたいって話してた友達と相談して、二人でおそろいで買ったわけなんです。
どうして竹の安いセットにしたかというと、理由はいくつかあります。
 

①まず、太い針のサイズが必要だったこと。

最初のセットに含まれているのは、5.0mmまでの太さで、それ以上の太いサイズがなかったこと。

 

②その友達が私のも含めて2セット買う、って言い出したので、金銭的な負担を余りかけたくなかったこと。

私一人なら、さすがに3回目の購入なので、チャオグーかニットプロなどの海外ブランドを選んでいたと思いますが、2人分の編み針と毛糸も買うと数万円コースになってしまうので、一番安い道具を探した結果、これにたどり着きました。

 

③竹は軽いので、太いサイズで編んでも、腱鞘炎になりやすい私の手に負担が少ないように思えたこと。

 

④最初のセットに含まれていた輪針のケーブルは「マジックループが出来ないと思う」って彼女に言われたこと。

 
ですが、

①もっと太いサイズが必要になって、さらに単品で買い足しました。

②注文する際に長さを間違えたのでもう一度買いなおすことになってしまい、2回目は私が2セット注文しました。

③実際編んでみますと、太いサイズの針でも確かに軽いのですが、編んでいる編み地は毛糸が太くなって編み地が大きくなるごとに重くなるということも分かり、腱鞘炎の場合は、編んでいる編み地をぶら下げないようにすることも必要であることが分かりました。

④その後、いろいろ調べていくうちに、上手にマジックループで編んでらっしゃる方もいらっしゃったので、それはあまり問題ではないことも分かりました。

 
また、
 

④竹を研ぎ直すことで大変編みやすくなりましたが、ケーブルの長さがいろいろ必要になると保管場所が必要になってしまって、結果物が増えてしまう、ということも知りました。

その時に、インターチェンジャブルって買い間違いもないし、場所を取らないから便利だなあって勉強したわけです。

 
 
え?なのにインターチェンジャブルじゃなくてこのセットを勧めてるの?って思われましたか?
 
スザンナ、この前自分へのご褒美とかいってニットプロのジング買ってたじゃない、って思われましたか?

 
 
まあ、そうなんですけども、ちょっと続きを読んでくださいませ。
 
 
 
さて、今回のテーマはこちら。
 

 

【なんでも編めて、一番安いセットはどれ?】


あなたは何を編みたい?セーター?ショール?靴下?マフラー?子供服?バッグ?
棒針編み?かぎ針編み?
太い毛糸?細い毛糸?
ケーブル模様?透かし編み?凝ったデザイン?
使うのは?輪針?5本針?マジックループ?昔ながらの往復編み?

全部編みたい!
でも全部そろえると高いよね。

海外の人はどんな道具を使ってるんだろう?
ランタンムーン、チャオグー、アディ、プリム、ニットプロ、スーザンベイツ?
あのよく見かける鼠色やシルバーのはどこのだろう?
どんな毛糸にも似合うあのステンレスのは高いのかしら?

この安いセットはやっぱり良くないのかしら?

最近売られているインターチェンジャブルの方が場所も取らないから便利かしら?
 
 
 


教えて、スザンナ




そうねえ、私もいろいろ調べて、いろいろ買って、最近たどり着いた答えがあるの。
それはね、私が一番最初に買ったこのセットは、意外と馬鹿じゃないってこと。

 
 

①このセットに含まれるかぎ針は、買いたくても単品買いできない

例えばね、かぎ針でコットン糸を編むとき、ウッドやアルミは糸に負けてしまう。どうしても緩くなったりひっかかったり目がそろいにくいよね。
だけど、このセットに入ってるスチール製のかぎ針は確かにダブルエンドだから引っかける可能性はあるけど、コットン糸を編んだら違いが分かるのよ。
Tulipのエティモレッドにしかない1.8mmや、そもそも日本メーカーでは売られていない2.0mm、2.25mm、2.5mm、3.0mm、3.5mmのスチールフックの重みのあるかぎ針は、なんともいえない粘りがあって、あのギシギシしたコットン糸がニュルッ、ニュルッって気持ちよく編めるの。不思議じゃない?
私はこれだけでも買う価値があったって思ったくらい。

 

②日本のメーカーはどうして竹製ばかり作るのかしら?

それからね、棒針編みの時、上質の滑りやすい毛糸は竹針が編みやすいと思うけど、たいていの毛糸はステンレスやアルミなどの金属製がやっぱり編みやすい気がするのよね。
もちろん、個人的な感想だけどね。
滑りすぎて困る方が滑らなくて困るよりは疲れないって思ったの。
かぎ針はまた違うの。かぎ針は滑りすぎると滑らないよりも困るときがあるの。その話はまた機会があるときにするね。
 

③使い方ひとつで何でも編めてしまう

このセットに入ってる針を使って2本針で編みたいときは、長い針の後ろにストッパーを付けたら往復編みも簡単だし、4本しか入っていない短い針も、三角形で編んだり、5本目だけ長いのを使ったりすれば何とかなるし、そもそも輪針が入ってるからマジックループで良いと思うのよね。
難を言うなら、このケーブルかな。ケーブルがナイロンコーティングされた金属ケーブルだから、結構硬くて跳ね返ってくるの。それで、マジックループの時に、目がちょっと開いたりするかもしれないから、編んだ後はギュって引き締めるようにしてね。

 
 

④こういう細いサイズから始めたい初心者だっているわよね

それとね、今回いろいろ調べていて一番勉強になったのが、細いサイズでちょっとずつ編み目を調整したいときって0.5mm単位では足りないのよ。やっぱり0.25mmずつ調整できるってすごいことなんだって思ったの。

それでね、2.0mmと2.5mmていう靴下を編むときによく使うサイズがあるんだけど、この範囲のサイズは普通のインターチェンジャブルのセットには含まれていないの。あとでも話すけど、インターチェンジャブルって3.0mm前後から対応していることが多いから、こういう靴下を編むときに使う細いサイズはあんまり入っていないの。
でもこのセットにはそのサイズの針やもっと細いサイズが含まれていてすごいって思ったのよ。
 
 

⑤なんと、イギリスサイズ

ただ、残念なことに割と使い勝手の良い2.5mmと3.5mmが輪針も棒針もこのセットには入って無いんだけどね。
 
イギリスではあまり使わないのかしら?
そう、これはイギリスサイズなの。
香港て昔はイギリスだったから、中国製のセットのサイズ展開はその名残かもね。

 

⑥絶対に譲れないことって結局...

だからね、細かいことを言えば、そりゃあ満足ばかりではないけれど、絶対に譲れない編み物の一番大切な点は何って言ったら、やっぱりサイズじゃないかしら?って思うの。
サイズが合わないとき、どうする?少しずつ緩めを心掛けてゲージを手で合わせていく?
そんなことを初心者が出来るなら、こんなところを読んでないと思うのよね。
それに、そういう編み方をしていると、なかなか神経を使うから編み物も楽しくなくなっていく気もするの。
ここにそのサイズがあるならそれを使えば済むでしょう?
てことなんだって思ったの。
 

⑦上手な人はブランド品を使ってるんじゃないの?

上手なニッターさんが高いブランドの編み針を使って編んでることって多いと思うのね。
でも、良く観察してたら、最初は安いセットを使ってる人もけっこういるの。
 
やっぱり道具より毛糸にお金を使いたいのはみんな同じだと思うのよ。
そうじゃない?
だって毛糸が無ければ編みたくても編めないんだもの。
 
でも、上手だから途中でだんだん有名になってくると、メーカーさんやショップさんが、うちのをつかって宣伝してくれないかしら?って道具を提供してくれるようになるのよね。
毛糸メーカーからデザインを頼まれるようになったら毛糸も提供されるし。 
だからってそれを好きで使ってるかどうか、は別だと思うの。
提供されていると本音で話せること、話せないことって出てくると思うから。 

 

⑧ブランド品とノンブランド品は同じ?

そりゃやっぱり編み比べたら、良い道具はそこそこ良いの。
ムラもないし、パッケージも綺麗だし、サイズによって色分けされてたりして使いやすかったりね。
ばら売りしてくれるし。
でも、妥協すれば、それは我慢できる部分だと思うの。
 
職人さんやデザイナーさんなどでお仕事として編んでる人は、速くきれいに編めて、壊れにくくて、失くしても買いなおせるものを選ぶ必要もあるかもしれない。
ブロガーさんやYouTuberさんなどで、映像できれいに見せる必要がある人もこだわらなければならないポイントかもしれない。
だけど、それは特殊な人。
 
だから、予算があるなら最初から良い道具、そしてあとからいろんなサイズを買い足せるメーカーを選ぶ方が結果として安上がりになることは間違いないとは思う。
ただ、失敗しないようにいろいろ探したり調べるにはすごく時間がかかるし、自分で自分を理解していないと出せない答えもあると思う。
だから、予算のない人や急いでいる人にそうしなければならない、とは私は言わない。 
 
 
 
 
 

「なによりも、まず編んでほしい」


 

⑨私が伝えたいこと

最初に話したように、私の好きなニッターさんは、今でもその安い道具ひとつでとてもきれいな編み目を編んでるし、なぜかその道具も安く見えない。
高い道具を自慢している人たちの中にはたいして上手でもない人もいるのも事実。
その差は何?それは何時間今まで編んできたか?1日何時間編んでるか?何を編んできたか?という経験値の違いだと思う。

だから、もしあなたが、1つだけ買うとするなら、何でも編めるサイズ、何でも編めるタイプのものが含まれているセットを買うのが正しい、って私は思う。
どのサイズが必要か?ってなったら、それはやっぱり編むものによってサイズが違うから、必要なサイズは人それぞれだとおもうから、そこに関しては私は何も言わない。
 
 

⑩どうしてインターチェンジャブルじゃないの?

今回、ノンブランド品のインターチェンジャブルを選ばなかったのには理由があって、インターチェンジャブルって実は細いサイズが含まれていないことが多いの。
 
インターチェンジャブルって割と初心者向けにセットを組んでいるんだとは思うんだけど、日本人向きではないと思うのよ。
 
日本人は靴下を編むのが好きだし、家では靴を脱ぐ文化だから、やっぱり冬はあったかい靴下やレッグウォーマーを履きたいと思う。
Opal毛糸がとても人気なのもそれが理由じゃないかしら。
100gで靴下が1セット編めるなら、それに2000円を払う価値があると思う人もいると思うし、海外の毛糸を買うってなったときに真っ先に思い浮かぶメーカーでもあるよね。
 
なのに、インターチェンジャブルには、その日本人が大好きな毛糸に合うサイズが含まれていないのよね。
 
てなると、着るものや履くものを編む人にとっては、一番安くて使い勝手がいいのがこれ、だと私は個人的に思うわけ。
 
 
 
 

「でも完璧じゃないってことは覚えておいてね」

 
 
多少足りないサイズはあるけど、それはその時また考えたら良いんじゃないかしら?
それに、多少足りないサイズなら、編み目の数を少し変更すれば合うのだから、複雑な編み目を選ばなければ大丈夫だと思う。
メリヤス編み、ガーター編み、鹿の子編み、ゴム編みが編めたら満足な人って私も含めて多いと思うけどなあ。
 
どうしても編み目が緩すぎて嫌だ、きつすぎて嫌だ、先端がちょっと編みにくくて嫌だ、右と左でちょっと違う気がする、どれも同じ色でサイズが分からなくなっちゃった、これでは自分には合わない合わない、時間が無駄に過ぎてくって思う神経質な人に自分がなりそうな気がするなら、このセットを買うのはやめて、最初から全部そろってるメーカーを選ぶと良いんじゃないかしら? 
私は半分そういうタイプだから、あなたの気持ちよくわかるの。
 
結局のところ、どれが正しい、間違ってるってことはなくて、なにが自分が合うかどうか、だってことだと思うの。
 
 
 

参考になったかしら?

 


今回ご紹介したこちらのセットが欲しい方は下記のリンク先よりお求めくださいね。
アマゾンでご注文いただけます。
 
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それでは最後までお付き合いありがとうございました😊 また次回もお会いしましょう。

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