【海外パターン(無料)】ホロウアウトハット👒英語を使わない英語パターンの読み方&編み方 【かぎ針編み】【レース編み】



今年よく見かけるのが、このような透かし模様がたっぷり入ったビーニータイプのレース編み帽子。

写真はアラヌイのもの

縁に貝殻がついて可愛い





ちょうど、「教えて、スザンナ③なぜ、編み始める前にやらなきゃならないの?」の中の4番目のトピックでパターンについて話しているので、簡単に動画で説明しようとしたのですが、これが意外と時間がかかってしまい、動画も何本もに分かれたので、別枠でブログを書くことにしました。

パターンのザックリした読み方については、以前「編み物】【英語パターン】基本の読み方」でご紹介したことがありました。簡単に仕組みについてのみ知りたい方はそちらの方を見ていただければと思います。

今回は、ちょっとじっくり深く読み込んでいきますので、一度読んでみたかった、という方は是非よろしければお付き合いくださいませ。
ただし、英語はほとんど使いません!
えー??どーゆうこと??
と、不安になるかもしれませんが、ご心配は無用です。

今回は、誰でも知ってる知識のみで読んでいくので、カタカナ、アルファベットが大の苦手!という方でも楽しく勉強できると思いますよ!


それでは始めましょう。

説明は動画で行っております。
編み方動画以外は、全て大体15分~20分程度にまとめています。

パターンをまだお持ちでない方は、まずダウンロードしてください。

パターンのダウンロードはこちら



1.一番最初に見るのは本質!?本質って?

さて、パターンが手に入ったら、マーカーや色鉛筆を準備して、私と一緒に読んでいきましょう。
一番最初に見るべきところを一緒に確認しましょう。

ここでは、スキルレベルや材料など、編み物のパターンというよりも、本質的なことについて見ていきます。

スキルレベルについてはこちらのブログ「私は一体、何レベル? 北米圏のスキルレベルについてのお話」にまとめておりますのでご確認いただけます。

ゲージや材料の詳細が不明だったため、調べるために今回は見送りとなりますので、次回の動画でご確認ください。




2.ゲージを取ったら、その次は数字を追いかける!


前回の動画では糸の詳細が分かりませんでしたので、手元にある糸でゲージに合うサイズのものを探しました。動画の中で糸のサイズについて説明していますので、同じサイズの糸を皆さんも簡単に手に入れることが出来ます。
こちらでは動画の中でもご紹介した糸をご紹介しますので、それを参考に皆さんもサイズの近い糸を選んでいただければと思います。

ミルフローラ#20



1玉80gで420mで、50gに換算しますと263mとなります。




さて、ゲージの問題が解決しましたので、次に移りましょう。

続いては、略語の確認です。
略語については、以前こちらのブログで略語表を公開しております。
興味がある方は、「【編み物】【かぎ針編み】【略語】USタームズ(アメリカ用語) 略語一覧表」を参考にしながらパターンを確認していただくと分かりやすいと思います。
ですが、今回の読み方では、まだまだこの略語は使いません。

ゲージもOK、略語も確認出来たら、実際にパターンに目を通していきます。

手元にマーカーペンを4色ご用意ください。一番派手な色は4の倍数の段で使用します。色はどんな色でも構いませんが字が見える薄い色を使いましょう。

まず最初に追いかけるのは数字です。
数字は世界共通の記号ですから、国境も言語も関係ありません。
そして、小学校で一番最初に習うものですから、子供から大人まで大体の人が読めるはずです。
ということは、数字はパターンの言語に関係なく誰でも読めるものですから利用しない手はありません。


それでは実際に動画を見ながら作業しましょう。







3.大まかに目を通しながら記号を探す!

さて、楽しく宿題できましたか?
数字だけを追いかけたので、英語が苦手な方でも楽しく作業できたのではないかと思います!

このようにパターンを自分の物として手を加えていくと、どんどん分かりやすくなっていることが実感いただけるのではないでしょうか。
それでは続きを見ていきましょう。

このパターンは繰返しで構成されています。ですから、続いては、繰返し部分を抽出していくことが大切になります。
繰り返し部分は、記号で表されることが多いです。
どこを見ればよいか、ということを知るだけで、今後おひとりでパターンを見ても、少しずつ分かるようになると思います。
でも、一人だと自信がないなあ、という方は、また一緒にパターンを読む機会を作っていきたいと思いますので、一緒に慣れていきましょうね!
繰返し練習すればどんどん慣れます。そうすればもっともっと楽しくなりますよ。

さて、続いてはその繰り返し部分を表している記号を追いかけていきましょう!

では、一緒に動画で確認しましょう。





4.簡単な英単語だけを読んで、編み図を描いてみよう

さて、前回の宿題も楽しく作業できましたか?
「何も考えず、ただ、追いかけて色を塗っていくだけでいいの?」
と思われたかもしれませんが、その単純作業の中で実は気づかぬ間にだんだん理解できているのです。
うまく説明しにくいのですが、リズム感覚で読んでいくと、リズムの違うところが気になりますよね。その感覚を身に着けることが重要なのです。

そういう推理に慣れてきたところで、今回はさらに深く確認していきます。
前回確認した繰返し部分の中身を見ていきましょう。
ここでは、どこかで劇的に変化している場所を見つけていくことが目的です。

どうやって?と思われた方、実はここでようやく英語が出て来ます。
でも、心配ご無用!
必要なのは、誰でも知ってるような簡単な英単語だけです。
それを追いかけながら、頭の中で大まかに予想してみてください。

そして、次に細かく見てみましょう。

ある程度全体に目を通したら、少し編みはじめの編み図を一緒に確認しながら描いてみます。この作業は、文字で書いてある文章を図に描きなおすことが目的です。
なぜ、この作業が必要かというと、たいていの英語パターンでは編み図が無いことがほとんどだからです。
そして、図に書き直すことで、文章からビジュアルに頭の中を変更していくのです。

編み物は文章ではなく、絵を描くように作り上げます。
作業は運動に近いですが、出来上がるものはビジュアルに近いので、仕上がりの予想図、つまり設計図がある方が間違いにくくなるし、図面を描くことでより深く理解できるのです。

そして、少し描いてみたら、実際の編み図と見比べてみます。
そうなんです!
このパターンではうれしいことに編み図が付いているんです!
良かったですね!
図面を書くのはとても大変です。
編み図があれば作業は本当に楽になります。

そして、編み図を確認したら、次に編み図に手を加えて行きましょう!これが今回の宿題となります。

では、一緒に動画で確認しましょう!




5.編み図、どのように見ると良い?

さあ、前回の宿題も楽しくできましたか?
なんだか渦巻みたい。と思われた方も多いと思います。
これで本当に分かりやすいのかな?
と思われたかもしれません。

だけど、こうすることで、編み図とパターンをリンクさせることが出来るのです。
編み図では分かりにくいところをパターンで確認することができるので、相互に理解でき、より分かりやすくなります。

さて、続いて、今回は何をしていくかと言いますと、編み図の形を大まかに確認し、その中で気を付けるべきポイントを抽出していく、という作業です。
さらに色の違うマーカーを2本ご用意ください。少し細いサインペンが良いと思います。
では、動画を見ながら一緒に確認しましょう!





6.パターンを見ながら実際に編んでみよう

準備はいかがでしたか?
楽しくできましたか?
編みたくてソワソワしていましたか?

この1~5までの作業をした人と、いきなり編み始めた人では、編み始めてからのつまずきが全然違います。
いきなり編み始めることがあまりよくないのは、下調べをしていないので、暗い夜道を灯りもなく歩いているようなものだからです。

どこかに車で出かけるときに、ナビをセットした後、道を確認もせずいきなり走り出しますか?
それとも、どのようなルートを通るのか確認したり、いくつかあるルートから好みのルートを選びますか?
どちらが安全に目的地にたどり着けるでしょうか?
それと同じです。

準備8割、の気持ちで目を通すと編み始めてからも楽しくスムーズです。

ということで早速編んでいきましょう!
材料はOKですか?
あなただけのオリジナルパターンは手元にありますか?
では、スタート!!










7.編んでみた感想

編んでみた感想や仕上がりは最後の動画をご覧いただければと思いますが、実際には、3回編んだのですが、3回目でようやく私もかぶれるかな?というサイズに仕上がりました。

それでもまだ長いので、今度編むときはこのクロス部分を1回減らして、必要な回数だけネット編みを足してみようかな、と考えています。

また、被り口はかぎ針サイズを1サイズ落とした方が良さそうです。

パターン推奨の糸ではなかったので、合わせるのが難しかったことと、記載されていたゲージは実際には使えませんでしたので、やはり、1回で成功させるのはなかなか難しく、やはり自分でデザインする方が確実なように思いました。
ひとりひとり手のクセが違いますしね。

で、結局、編んだものの、サイズが合わなかった帽子はどうなったかと言いますと。


8.失敗は成功の基

なかなかシックな色の帽子とカラフルな帽子でしたので、うち布を付けて、小さなバッグに仕立てました。
家族からいつも、カバンが大きい、重い、荷物が多い、と言われているので、ちょっとそこまでの時と出かけるときでバッグを使い分けることにしました。

それから、ちょうど近所の夏祭りでバザーが開催され、その売り上げは、全額、小学校の設備に使われる、ということなので、もうひとつのバッグは他の手作り作品と一緒にバザーに出すことにしました。

私のように、作っては寄付したり、周りに差し上げたりするのが好きな人のことを英語で「Gifter(ギフター)」と呼ぶらしいです。

ヤーンスピレーションズさんのデザインなのに売っても大丈夫なの?と思われた方はご安心ください。
慈善目的のバザーなら、「Designed by yarnspirasions」と記載しておけば出品できます。ただし、節度をわきまえて個人の楽しみの範囲でならOK、そしてたとえ個人でも大量に作るのはやめてほしい、とのことです。

なお、事業目的での販売は禁止されていますのでご注意ください。

ですから、1点のみですし、すでに元の帽子でもなくバッグに変わっているので、本来ならば全く問題ないのではないかとも思うのですが、やっぱり自分がされて嫌なことはしたくないので、そのようにしてご厚意に甘えて、バザーとして地域貢献してみようと思います。

他にどんなものを作ったのか、気になる方もいらっしゃるかと思いますので、それらについては、こちらの動画の後半部分でご紹介しております。
よろしければご覧ください。





9.最後に

さて、結局のところ、何年やってても思い通りに仕上げるのはなかなか骨が折れます。
私は自分のデザインで自分の手で編んだゲージで自分で計算して編んでいるので、ゲージが合わない、ということが無いのですが、編んでくださってる方の中にはもしかしたらゲージが合わなくて、サイズが合わず、編んだけど~ってことになってる方もいらっしゃるかもしれないなあ、というのが私の最終的なかんそうです。

それで、話は戻りますが、「教えて、スザンナ③なぜ、編み始める前にやらなきゃならないの?」の7番目のトピックで、気に入った大人用のパターンを子供用に適当に作り変えるって難易度は高いの?という話に移っていくわけです。

そして、それが次回から始まるライブ講座になるんですけど、今回は、最近見つけた可愛らしいタンクトップの糸のサイズや針のサイズを変えて、編み目を変えて、大人用を子供用に作り替えてみよう、というプロジェクトをやろうと思っています。

編むのは子供用ですが、実際のところ、自分用に編みたい方もいらっしゃると思うので、この際、みんなで好きなように編むのはどうだろうって思って、そういう取り組みをしてみようと思います。

自分の好きなように編めるから、ゲージも自分のゲージが使えるし、編み目も好きな編み目を選べるし、デザインも大幅に変えるわけでなければある程度好みで変更OKです。
タンクトップなので、袖もいらないし、ベストみたいに着てもいいし、丈を短くしても、長くしてワンピースにしても自由です。
そして、今回計測したデータは今後一生使えます。また、同じタンクトップでも違う編み目で編むこともできます。

当初は人気のあるVネックカーディガンとも考えたのですが、いきなりではハードルが高いので、簡単なタンクトップから始めたいと思います。

ということで、よろしければ皆様のご参加をお待ちしております。

詳しくはまた別ページを作成しましたので、そちらをご参照くださいね!






こちらが今回編んだ帽子

写真待ち

テラコッタベージュの糸は、日本人の肌になじみやすい色です。若い人たちに人気のピンク系ベージュで女性らしさが際立ちます。糸はダイソーさんのリサイクル撚糸。20g未満で編むことが出来たので、合計3個作れそうです。コスパ非常によろし(*^-^*)



こちらが失敗作からのバッグ(私物)

写真待ち

グレーとシルバー、そして黒が混ざった糸はシックで趣があったので、うち布も持ち手も全て黒で統一しました。余っていたタッセルも黒を選んで付けてみました。
物がこぼれやすそうだったので、スナップボタンを縫い付けてあります。
糸はダイソーさんのリサイクル撚糸。こちらは2巻を合わせて編んでいるため、少し重くて25g程度。これも2個は作れそうなので、今度は少し丈を長くして、もう少し使いやすいバッグを作りたいです。黒いうち布を買わなければ。



失敗作からのバッグ(バザー行き)

写真待ち

データ収集のために刺繍糸で編んでみました。ダイソーさんの刺繍糸を2パック使用しました。ですから、こちらもかなりコスパの良い作品です。
トロピカルな色だったので、うち布と持ち手はティールグリーンを選びました。
こちらも余っていたタッセル(黄色)と、キウイのチャームを付けて、夏らしく仕上げています。
うち布にはポケットを付けてみました。
こちらもスナップボタンを縫い付けてあります。


その他、今回バザー用に作った作品はこちら。
動画の後半部分でご紹介しております。




全てハンドメイドです。
やり始めると楽しくて、はまってます。
久しぶりにミシンを出してきました。
折角大勢の方に見てもらえるチャンス!と思って、ブランドの宣伝を兼ねて、スザンナのロゴタグを取り付けさせていただいております。
本当はラベルを縫い付けたかったんですけど、失くしてしまって、見当たらないの。また注文しなきゃならないのかしら( ;∀;)
というわけで、仕方なくタグのみとなりましたが、初めての事なので、少しずつ練習していきたいと思います。

ちょっと楽しかったので、また作ったらお店に並べるかも。



こんな風に使ったよって感想などありましたら、 ぜひ動画のコメントでお知らせください。 
SNSで配信されるときは #susanna #crochet または #スザンナ #かぎ針編み です。 
よろしくお願いしますね♪ 

 それでは最後までお付き合いありがとうございました😊 また次回もお会いしましょう。
動画のチャンネル登録もお待ちしております。 

 スザンナのお店はこちら 




人気の投稿