【編み物】ローゲージ、ハイゲージ、糸の選び方、針のサイズの選び方


みなさんこんにちは、スザンナです。
今日はのんびりお茶でも飲みながら、編み物のお話をしてみたいと思います。

経験豊富な方々には当たり前のお話かもしれませんが、編み物を始められたばかりの方々にとっては、楽しいお話じゃないかなー、って思って書いてみます。

スピークイージー
のんびりお話しましょ。

ゲージってなあに?


私のチャンネルでもたびたび取り上げる内容なのですが、みなさんはゲージを取りますか?

きらーい
めんどくさーい
ひつようなーい

って声が色んなところから聞こえてきそう笑

良いんです。それはそれで。
私もやって来なかった方だから。

必要にせまられたら嫌でもやりますし、また、やりたくもなるもの。
それがゲージスワッチです。

ゲージというのは、簡単に言うと、編み目のきつさ、ゆるさ、です。テンションが高い低い、とも言います、
テンションというのは抵抗力です。

だから、
テンションが高いことを、ハイゲージ
テンションが低いことを、ローゲージ
と言います。
ゲージは高い方が良いとか、
低い方が良いなどはなく、
それを着たり使ったりするのに一番適したゲージが
一番良いんです。

こんな場合はどうやってゲージを決める?


さて、質問です。
ダラーっと着崩して抜け感を出したかったら?

答えは、
ローゲージ

じゃあ、もう少し深く質問しますね。


ローゲージの基本


質問2
ローゲージが良い理由は?

答えは、
ゆるく編みたいから

質問3
なぜローゲージだったらゆるくなる?

答え、
編み目のテンションが低いから

質問4
じゃあ、どうやって編んだら良い?

答え、
推奨サイズより太い針を選ぶこと

これが、ローゲージの基本です。

続いて、ハイゲージについて、です。

ハイゲージの基本


質問1
ハイゲージとは?

答え
編み目がきつい編み地

質問2
編み目がきついと良いメリットは?

答え
ハードデューティーに耐え得る丈夫な編み地
軽くて薄くても丈夫で型崩れしない編み地
などに適しているから

質問3
例えばどんな物?

答え
衣類ならスポーツ用、作業用、子供用など
インテリアなら、床に敷くラグなど
バッグやポーチなど中身を守る物なども

質問4
どうやって編んだら良い?

答え
推奨サイズよりも細い針を選ぶこと

簡単でしょう?

つまり、
柔らかい編み地はローゲージ
固い編み地はハイゲージ
ということです。

ゲージスワッチを編む理由


そして、ちょうど良いゲージを見つけたり、その糸と作品に適したサイズの針を見つけたり、さらには合う編み目を選ぶために、試し編みをするんです。

どうせ編むなら、一番合う糸で、一番合う編み目の物を、一番良いゲージで編みたくないですか?

せっかく時間をかけて、編んだ物が納得のいかない仕上がりだったら、時間もコストも情熱ももったいなくないですか?

私も今でも納得いかないものがたくさんあります。
気に入って着てるのは数枚。
気に入らなかった物の中には、ゲージを編んだものの、ちゃんと確認しなかったために、ゆるすぎたり、きつすぎたり、重すぎたりして、結局箪笥の肥やしになった物もあります。

ですから、続いては、どうやってゲージを使うのかご紹介します。

ゲージ、編みたいんだけど、どうやるの?


ゲージを編む時に必要なものは、
定規か巻尺
料理用のハカリ
電卓
この3つです。

編む大きさは、15センチ角から20センチ角が良いでしょう。でも、ここはそれほど大切ではありません。
でも、なるべく大きな方が想像しやすいのは確かです。

編んだら、
とにかく縦横斜めに引っ張って、編み地を確認します。
ここで気にいるまで何度もかぎ針のサイズを変えて試してください。
勘が頼りになりますが、ここで成功するかどうかが半分決まります。
また、伸びやすい編み地の場合、ぶら下げた時の丈が着丈になるので、その丈を計測してください。

詳しくは、この動画をご確認ください。



気に入ったら、重さを測ってください。
これは仕上がりの重さを計算するためです。
服は軽くないと疲れます。
無駄に重い物を編んでも仕方ありません。

重さを測ったら、これはオプションですが、
洗剤で少し洗います。
洗ったら干します。
干して乾かしたら、これが出来上がりの寸法になります。
洗うと縮む糸を使う際には、ここまで手をかけてあげるとより完璧になります。

重さをはかったら、次に、縦横のセンチをかけて出した面積で割って、100を掛けてください。
それがゲージの重さです。

そして、10センチ角の横の目数と縦の段数を調べます。
これがゲージと呼ばれる物です。

続いて、
出来上がりの寸法の面積を確認し、使用する糸の量を計算します。

これに関する動画はこちらです。


計算できたら、
お持ちの服で、似た大きさの物の重さも測ってください。

それより軽ければ、着心地が軽くなり、重ければ着心地は重くなります。

軽い場合は、ローゲージの可能性があります。
重い場合は、ハイゲージの可能性があります。

軽い時は、スカスカしてないか、冬なら寒くないかを気にしてください。軽い場合は、かぎ針サイズを小さくする、編み目を選び直す、など改善しましょう。
重い時は、動きやすそうか、肩が凝らないか気にしてください。重い場合は、かぎ針サイズを大きくする、編み目を選び直す、など改善しましょう。

そうやって、慣れない頃は、下調べをしっかりやれば、失敗は限りなく減るので、多少間違えて編み直しが必要になっても、出来上がりへの期待の方が大きいので、モチベーションが続くと思います。

本当に完璧に近いものが編めた時の感動と興奮は言葉では言い尽くせません。努力した甲斐があったということです。

これがたまたまマグレで成功した場合、次の成功はいつになるかわからないだけでなく、次もまたマグレです。
だけど、理論で考えて、結果を出した場合は、マグレではなく、実力になりますし、次はもっと上手くなり、成功の確率も上がります。

上達の違いは、このコツコツとした舞台裏の仕事をおろそかにしたか、しなかったかに関わっている、と言えるでしょう。

慣れてきたら


これを何度か繰り返していたら、そのうちコツのような勘のようなものが磨かれてくるので、糸に合うかぎ針サイズも何となく分かってきますし、自分が好きな糸の太さも分かってきます。

そこまで来たらもう安心。

あとは、編みたい編み目のゲージを確認して、作り目を計算したり、段数を計算したり、使用する糸の量を調べるためにゲージスワッチを編むだけで良くなります。

糸を買う時も、好きな太さを知ってたら買いやすいですよね。

ということで、本日は、おろそかにされやすいゲージのお話でしたが、読んでみていかがでしたか?

まだめんどくさいですか?笑笑

やった方が良いな、と思われたなら是非取り入れてください。
めんどくさい人は、必要にせまられたらやってみてください。

私はめんどくさがりでしたが、人に教えるようになって、失敗を重ねて、経験を積むうちに、ゲージはとても大切だと思うようになりました。
とくにパターンを作る人、デザインする人は、ゲージがなければ指針になりませんので、避けては通れない道だと思いますよ。

という訳で、最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回もお会いしましょう。じゃね。


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