【編み物】【キルト】インチ、フィート、ヤードっていったいなあに?【互換表】
みなさん、こんにちは、スザンナです。
海外パターンを読んでいますと、よく馴染みのない数値や呼び名に遭遇することがあります。
例えば、ヤード、オンス、インチなどなど
さらに1/4インチなど、特殊な呼び名も多く。
編み物やソーイングをするときに必要な単位は2種類あります。それは長さと重さです。
その長さと重さにはそれぞれ2種類の方式に分かれています。
本当はもっと細かく分かれていますが、一般的には2種類だとお考え下さい。
では、本日はまず長さを見ていきましょう。
インチとセンチ
インチとセンチの違いのひとつめは、大きくなるときに10進法か12進法かということです。
そしてもうひとつは、小さくなる時に10分割か2分割かということです。
そして覚えておくこと、それは1インチは2.54cmである、ということです。
これらの3つを覚えてください。
その中でも特に大事なのがこれです。
1インチ=2.54cm
センチ
1ミリメートルから始まった長さは、10ミリメートルで1センチになります。
1センチは、100センチメートルで1メートルになります。
1メートルは、1000メートルで1キロメートルになります。
これはご存知ですよね。
インチ
では、続いてインチを見ましょう。インチの世界ではインチより小さな数値は使いません。
インチはどんどん2で割ることが出来ます。
1/2インチ
1/4インチ
1/8インチ
つまり、長さを計らなくても、半分に畳んでいくだけでその数値を出すことが出来るのです。これがインチの最大のメリットです。アメリカではどうしてキルトがあんなに人気なのか?
アメリカ人がどうしてキルトをミシンで手軽に楽しめるかというと、このインチで計算するからなんです。
例えば、6インチスクエアのキルトを縦に4枚、横に4枚の同じサイズの布で縫うとしましょう。
さて、それぞれ何インチずつカットすれば良いですか?
6 ÷ 4 = 1 1/2インチ(仕上がり寸法)
縫いしろ 各1/4インチ
1/4 x 2 = 1/2インチ(縫いしろ合計)
1 1/2 + 1/2 = 2インチ(ハギレサイズ)
4 x 4 = 16(必要枚数)
ということで、2インチ角のハギレを16枚用意すればいいことになりますね。
その6インチスクエアを横に10枚、縦に12枚並べたらどれくらいの大きさになりますか?
約150cm x 約180cm の大きさになります。ベッドカバーにちょうどいいサイズですね。
ということで、6インチスクエアを120枚準備すればベッドカバーが仕上がります。
2インチ角のハギレは1920枚必要です。
と、このようにデザインを組んでいくわけです。
インチは長くなるとどうなるの?
続いて、長くなるときを見てみましょう。
1インチ=2.54cm
12インチ=30.48cm=1フィート
36インチ=91.44cm=3フィート=1ヤード
これだけです。編み物やソーイングをするうえで必要なのはここまでで大丈夫です。
つまり、編み物で使われる仕上がりサイズは全てインチで書かれていて、使う毛糸は全てヤードで書かれている、そして、その内訳は上の通りである、ということなんですね。
インチサイズの図面が難しすぎて
インチで書いてあるサイズが全然分からないのよ、という方のために簡単な覚え方をご紹介します。
2インチ = 5cm
4インチ = 10cm
6インチ = 15cm
8インチ = 20cm
10インチ = 25cm
12インチ =30cm
例えば編み物で使うなら、
足のサイズなら大体の女性が8~10インチにおさまります。男性なら10~12インチですね。
帽子なら、赤ちゃんで16インチ前後、子供で20インチ前後、大人で22インチ前後です。
55cm幅のセーターの前身頃が編みたいなら、22インチですね。
脇繰りを18cmくらいにしたいなら7インチです。
上の一覧を使えば何となく見えてきませんか?
じゃあヤードは?
そして、ヤードってちょっと難しそうに見えるけど実は1メートルの約90%って覚えておくととっても簡単になると思います。1000ヤードの毛糸の場合、だいたい10%引きだから900mくらいかな、って風に考えてください。簡単でしょ?
そう、毛糸の長さは実は結構簡単なの。
ヤードで布を買うアメリカ人の場合
では、先ほどのキルトを題材にもう少し考えてみましょう。
1920枚のハギレを4色で組むことにしましょう。
1920 ÷ 4 = 480枚
布の幅は約43インチですから、2インチ角のハギレは何枚取れるでしょう?
43 ÷ 2 = 21
簡単に約20枚と仮定します。
480 ÷ 20 = 24段
24 x 2 = 48インチ
1ヤードが36インチですから、1.5ヤードで54インチです。
ということで、必要な布は1.5ヤードを4色、ということになります。
もしくは、1ヤードを4色、ハーフヤードを4色の合計8色でも良いわけです。
これがキルトをするアメリカ人の頭の中での計算です。
とてもシンプルでしょう?
日本でキルトがなかなか浸透しない理由
では、私たち日本人がキルトをする場合、どのように考えなければならないでしょう?
たくさん考えなければなりませんね。
縫い代を5ミリにするのか、1/4インチに合わせて6ミリにするのか、もうそこを悩むだけでも大変です。
だったら日本もインチで良いんじゃない?
というわけで、Susanna's Hobbies®では、もっと気軽にキルトを楽しんでいただくために、インチ方式で楽しめるキルト道具を取り扱うことにいたしました。
また楽しんでいただけるような題材もご紹介していけるようインチで楽しめる簡単なパターンもご紹介したいと思います。
実際に英語パターンで見てみよう
それでは、前回特集した、英語パターンの読み方の基本で取り上げたサンプルを元にどのような長さの毛糸が使われているのか実際に見てみたいと思います。
364ヤード=333mとなっていますね。
それでは333mを3.64で割ってみます。
333 ÷ 3.64 = 91.4m
ということで長さの比率が合っていることが分かります。
この場合6玉から8玉使用しますので、何メートル必要かも計算してみます。
1998m~2664m必要ということですね。
このようにヤードとメートルが一緒に書いてある場合は分かりやすいですが、ヤードしか書いてない場合は91.4をかけるとメートルが計算できますので、ご利用ください。
いかがでしたか?意外とシンプルだったのではないでしょうか?
何度も同じ作業を繰り返していると体が自然に覚えますので、是非怖がらずにどんどん英語のパターンを読み込んでいただきたいと思います。
キルトは道具が必要ですけれど、編み物は編み針だけで自由に編んで行くことが出来るのでいつでも海外のパターンを楽しめるメリットも大きいと思います。
さて、長くなりましたので、重さについては次回に持ち越したいと思います。
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それでは最後までお付き合いありがとうございました😊
また次回もお会いしましょう。
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