かぎ針編み(Crochet)「保存版、スキルレベル、簡単ってなあに? Skill Level, what is "easy"?」



皆様こんにちは、スザンナのブログにようこそ(*´▽`*)
今日はちょっとスキルレベルについてお話してみたいと思います~

編み物は棒針編みもかぎ針編みも次のスキルに分かれています

初心者(基本の編み方、細編み、長編み、中長編み、鎖だけで編めるもの)

簡単(基本の編み方だけを組み合わせて編むもので大作も含まれます)

中級(基本の編み方以外の変わりスティッチが含まれ経験を要するもの)

上級(経験豊富で挑戦を好む人向き、緻密で複雑な形や立体生地を編む作品が多い)


つまり、動画で、「簡単」と書いてある場合
初心者が編めるかどうかはその人次第、作品次第となります
中にはエキスパートの雰囲気を持つ簡単作品もあります
もちろん初心者でも理解力の高い人は初めてでも簡単作品を編むことが出来ます
でも、その同じ簡単に分類される作品でも
初心者では編めないものも含まれています
実際、初心者作品と簡単作品の間には大きな開きがあります

このルールは、アメリカのパターンに記載されているスキルレベルです
アメリカでは、スキルレベルが必ず分かれています
また、場合によっては所要時間まで書いてくれている親切なパターンもあります
ただ、日本の本でスキルレベルはあんまり見たことはありません
「はじめて」とか「簡単」と書いたタイトルの本を見かけることはありますが
普通の編み物本の中で分類されていることはあまりないようです
これこそが、日本で「簡単」と「初心者」がごっちゃになってしまってる所以かもしれませんね

私の場合は上記のルールに従ってタイトルを書いていますけど
他のユーチューバーさんも同じとは限りません
もしかしたら、個人的な感覚で
「これは簡単、これは初心者」って決めてるかもしれません
明確なルールが決められていないので仕方がないとも言えます

じゃあ、そういう動画を見分けるにはどうしたらいいのでしょう?
以下にあげる説明を元に皆さんが判断するしかないかなあ
としか基本的には言えません
また、実は
それ以外に動画の形態で見分ける方法を見つけました
それは動画の中で説明しています
詳しくは動画をどうぞご覧くださいませ(*´▽`*)

では早速スキルレベルについて説明していきますね

【初心者】


例えば、グラニースクエア、シェブロンは初心者レベルに含まれています
細編みや長編みだけで編むブランケットやポーチ、バッグ、がま口なども初心者に含まれます
そう思うと、初心者というグループ、意外に奥が深いでしょう?


今、日本の動画で紹介されている作品の多くは実は初心者レベルに含まれるのかもしれません
また、編み物を始めたばかりの方向けに初心者レベルの作品を中心に教えてくれるユーチューバーさんもいます
ただ、やっぱりしばらく編んでると初心者レベルって飽きてきちゃったの
私の場合はね(*´▽`*)
最初に編んだ細編みブランケットをもう一枚編めるかというと
私にはもう無理だろうなって思ったの
 
周りでは
考えなくても良いからすごく楽しいっていう人もいる
今度はどんな糸で編もうかって考えるとすごく楽しいってその人は言う
逆に
初心者向けの動画は何が違うのか分からないほど全部同じに見えるっていう人もいる
そういう人は、カラフルに編めたり、テクスチャーが楽しい編み方が好きみたい
実は、初心者レベルというのは
出来ることが限られているので、
色で遊ぶ、素材で遊ぶ、形で遊ぶ、が中心になります
もしあなたが、
ああ、飽きたなあ、って思ったら、それが、初心者卒業の合図
ようこそ、「簡単」グループへ(*´▽`*)



【簡単】


では、簡単と呼ばれる作品にはどういうものが含まれるのでしょう

ダイアゴナル、ウイルス、松編み、シェルスティッチ、玉編み、スタースティッチが含まれます
つまり、基本の編み方を数種類ブレンドして編む模様編みが多いです
模様編みなので、その模様を繰り返して編むことがメインです

他にも、周りに縁飾りを施したモチーフつなぎのブランケットもそうです 

細編みだけで編むけど色替えを頻繁に行う編み込み模様も含まれます

ほんの少しだけ取り入れられた単調なケーブル模様やアラン模様も含まれます

モチーフで言うとウィロースクエアもそうですから、
アフリカンフラワーもそうかもしれませんね
スクエア、ヘキサゴン、などは同じ事を4回、6回と繰り返すので
見た目よりは簡単です
その意味では
円形で模様を一段ずつ変えていくマンダラもそうです

話が変わりますけど
マンダラの塗り絵は実は大人のキャリアウーマンの間で人気があるらしく
ストレス解消のリラックス効果があることが分かった
ってフォーブスに書いてありました
編み物のモチーフ編みやマンダラも同じだと思います
私もモチーフを編んでいると心が落ち着くんです
一枚ずついろんなモチーフを編んでるととても楽しい
そういう遊びにはまってます



さらに、動物の編みぐるみも含まれます
少し難しいスティッチを単調な繰り返しで編む場合も含まれます
グリットスティッチ、ラークスフット、グリドルスティッチ、フローレットもそうです
作品としては、簡単な衣類(カーディガン、セーター、スカート、コート、ポンチョなどなど)、ショール、ブランケット、スヌード、帽子、マフラー、ハンドウォーマー、バッグ、ポーチ、ミトンなどが含まれます


いかがでしょう?
この「簡単」と呼ばれる範囲、実はかなり幅広く、
見た目にもかなり編み物をたしなむ上級者の雰囲気を兼ね備えています
何しろ、糸や色を変えるだけで持ち味は無限に広がって限界がないほど
でも、それでもまだ、このレベルは「簡単」に含まれるのです


恐ろしき「簡単」の宇宙
じゃあ、中級って何なの~???
簡単と何が違うの~???


【中級】


さて、じゃあ中級になるとどんな感じになるのでしょう?
バイエルンクロッシェ、エイプリルシャワー、複数のケーブル模様を組み合わせたアラン模様などが含まれます
少し模様が入り組むレース編みのドイリーなども含まれます
うーん、かなり難しそう
そう
1段目と2段目が違うのは当たり前
同じ繰り返しに戻ってくるまでに数段以上かかるのは当たり前の世界です
同じ繰り返し、と言われても暗記できるレベルではなくなってきています
同じ繰り返しだったとしても、それが全部続くわけではなくて
途中で違う模様に変わることも当たり前です
基本的には動画と一緒に編む、パターンを見ながら編む、ということが必要
でも、それでも、ここもまだ中級レベルなのです

あるいは
パターン自体はそれほど難しくなくても
さらに増し目、減らし目などで立体裁断を合わせていく衣類も含まれてきます
5本指の手袋や、複雑な模様が入り組んだセーターなどはここに含まれますが、
それでも上級ではありません
ロストインタイムも中級レベルに含まれるとは思いますけど
私の感覚的には簡単に近いと思います
そして、スウェーデンのデザイナーさんなので、スキルレベルがない、、、


中級レベルは複数のテクニックを同時に用いるので
同じ編み方を繰り返すわけではないため
動画にするとしても数回に分けなければ多分無理です


ただ編むだけなら楽しいけど
動画として発表することを考えると
説明内容が多すぎて少し敬遠してしまう存在

ただ、手を動かす編み物が大好きな人たちにとって
出来上がりも満足できる楽しい作品が多いので
一番編みたい作品も多いというグループです
中級好きさん、そういう説明が多分一番しっくりくるよね?

これって結構すでに難しいけど
さらに上がまだあるの~??
あるんですよ、上級が



【上級】


じゃあ、一体上級ってどんなのなの?
簡単に一言でいうならば、
オートクチュールのような体に合わせて編んでいく服や、
複雑なリバーシブルスティッチを複数段で組み合わせたブランケット、
編み図を見ても理解できにくいレース編みのドイリーなどです


もう、動画でチュートリアルにできるレベルではありませんし
人に教える部類の物でもありません
編んでいるワンシーンを見せていただく
研究熱心な人が時間をかけて編むことに喜びを感じる
というちょっとマニアックな存在です
いわば大学の研究室ですね
個人個人が研究に没頭している感じ
時間を持て余している人に向いているのかな?
私はいついつまでに編まなきゃならないって思うことがストレスになっちゃうから
やりたいけど
今はちょっとまだ手を出したくない
って感じです



以上、これが編み物界のスキルレベルでございます( *´艸`)

つまり、
今回のブログの目的である
編み物初心者の皆さんに
声を大きくしてお伝えしたいことというのは
「簡単」

「誰でも編める」
は全く違うということなんです



「簡単」というのは
趣味として長年編み物に慣れ親しんできた人が
簡単な気持ちで取り組むことが出来る比較的楽しい作品という認識です

だからこそ、経験豊富な編み物ユーチューバーさんが
編み方を公開するのではなく
昔からある誰でも知ってる編み方で
編みながらみんなでお話しましょ
という雰囲気で大作を編みながら世間話を楽しんでおしゃべりする
というようなサークル感覚の動画をお作りになるんですね
これは編み物全盛期をお過ごしになられた年代の方特有の楽しみ方だと思います
多分私より10歳から15歳くらい年上の人たち
うらやましい(*´▽`*)

私の世代は、エコロジーがブームになったこともあって
買うより作ろう
物を大切にしよう
っていう風潮で
初めて手作りする、とか
同じ作るなら手の込んだものを作ろう
という世代です
だから2方向に分かれてる気がします
「シンプルで簡単なものを作る」

「時間をかけて世界に一つだけのものを作る」

シンプルなものを好む人たちは編み物だけでなく
いろんなものを手作りする人たちなので
簡単にササっと編めるものが好き
逆に凝った造りのものを好まない傾向

世界に一つだけのものを作るタイプの人は
研究心が旺盛なので
緻密なものが好き
時間をかけてじっくり仕上げていくことで
作りながら物を大切にする気持ちも養うタイプ

シンプルタイプの人は「初心者」で楽しむことが好きかもしれませんね
世界に一つだけタイプの人は「上級」目指して頑張っていくタイプ

自分が後者だと思うから
生き方として上手に思えるのはシンプルタイプの人
そんな風になりたいと思いながら
ちょっとどうしても手を加えてしまう癖が、、、

って話がまた逸れましたけど




「簡単」グループは
初心者テクニックだけでは仕上がりがいまいち楽しくないときに
少し変わった模様で編むと楽しくなる短時間で編める作品が動画になっていたりします
ちょっと覚えたての編み方で誰でも知ってる簡単な形のものを作ってみよう、
という感じ
それが「簡単」というグループです



だから、この「簡単」グループには、
編み物を覚えたばかりの人もいれば
編み物歴数十年という方もいらっしゃるわけでして
だからこそ、簡単に編める楽しい作品をいくつ思いつくか、
というのが編み物ユーチューバーのもうひとつの楽しみでもあるのです(*´▽`*)



だから
初心者さんにとって、「簡単」という文字は
飛びつきやすいキャッチフレーズだと思うんですけど
いざ毛糸と針を手にして編もうとすると
実は理解の範囲を超えていた、ということも良く起こります


そんな初心者さんたちにメッセージさせていただけるなら

まずは、基本の編み方をしっかりと覚えてくださいね~

そして、その編み方で編める初心者作品をたくさん編むことが一番の近道です~

また、その時に直面するちょっとした疑問をその都度解決することが大切

そうすることでいつの間にか
立ち上がりについて、
目の位置について、
かぎ針の動かし方について
といった説明が難しいけど作品を左右するコツが分かるようになってくるはず
そうしたら
きっといつの間にか「簡単」作品が楽しくなってると思う
そんな風に編み物と接してもらえたらいいなと思って
今日はこの内容を書いてみました

あまり今まで触れてこなかったのは
このスキルレベルについて書いてしまうと
何でも平等が一番と教えられてきた日本人の思想に
受け入れてもらえない部分があるかもしれないってこと
それを心配してたんです
だけど、簡単作品に
「初心者ですけど難しくて編めませんでした」
ってコメントが来たときに
説明するしかないなあ、って決意したんですよ

それとね、動画ではね、大好きな海外の素敵な初心者作品の写真を集めて
スライドショーにしてるの
なぜかって言うとね
初心者ってちっぽけなものしか編めないのか
って思う人もいるかもしれない
でも、そんなことないのよ
って伝えたくて
やっぱり美的感覚とアイデアにずば抜けてるから
編み目と作品の選び方
毛糸の選び方
色の選び方
全てにおいて勉強になるし
溜息出ちゃうくらい素敵~(*´▽`*)
これが本当に初心者なの~?っておもうほど
何回リピ再生してることか( ´艸`)
皆さんもよかったら見ていってね~♫

動画はこちら



お勧めの初心者向け入門動画はこちら


https://www.youtube.com/watch?v=a0SxSp-Q_lk&list=PLGx1W9bWej8BUJtMzAo9HpD4rnJCz9KHu

お勧めの初心者向け作品動画はこちら


https://www.youtube.com/playlist?list=PLGx1W9bWej8C7aGbV5mebOOpBxGOmvxw1


最後までお読みいただきありがとうございました

https://www.youtube.com/channel/UCVMDtt8AY2J8XyzlZ-WYe6A/featured

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